社交ダンスを数曲踊っただけで、もうへとへと。パーティーでは最後まで体力が持たなくて、後半は休んでばかり。周りはまだ元気に踊っているのに、自分だけ先にばててしまう——そんなふうに感じたことはありませんか。
「もう年だから」「体力がないから」と、つい年齢や体力のせいにしてしまいがちです。でも、疲れやすさの理由は、それだけではないかもしれません。この記事では、社交ダンスで疲れてしまう背景を、体の使い方という角度から見直してみます。楽に長く踊るための入り口が、そこにあるかもしれません。
疲れるのは、体力より「力の入れすぎ」かもしれません

社交ダンスで疲れる大きな理由のひとつに、姿勢を保とうとして体に力を入れ続けている、ということがあります。
「姿勢を真っ直ぐに」「ホールドを崩さないで」と言われるたびに、背中や肩、腕にぐっと力を込める。その力を、一曲のあいだずっと入れっぱなしにしている。これは、言ってみればずっと踏ん張り続けているようなものです。踏ん張り続ければ、当然、体は疲れます。
しかも、力を入れて固めた体は、動きにもいちいちブレーキがかかります。ブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなもので、よけいにエネルギーを使ってしまう。踊り終わったときにどっと重くなるのは、こういう力の使い方が背景にあることが多いのです。
ずっと力んでいると、呼吸まで浅くなる

力を入れて上体を固めていると、もうひとつ困ったことが起こります。呼吸が浅くなるのです。
お腹や胸のまわりをかためていると、息がしっかり入るスペースがなくなります。浅い呼吸のまま動き続けると、体に十分な息が回りません。踊っている最中は夢中で、呼吸が浅くなっていること自体に気づきにくいものです。息が浅いまま力み続ければ、疲れが早く来るのは自然なことです。
つまり、疲れやすさは「体力の不足」というより、「力を入れっぱなしにする使い方」から来ている部分が大きい、ということです。ここが変わると、同じ体力でも、踊っていられる時間がずいぶん変わってきます。
疲れると、崩れやすいところから崩れていく
踊りはじめはきれいに保てていたのに、後半になると急に姿勢が崩れてくる。これも、力みと疲れがつながって起きることです。
力を入れて支えていた部分は、疲れてくると真っ先にゆるみます。ずっと踏ん張っていた肩や腰から、先にへたっていく。すると姿勢が崩れ、崩れた姿勢を立て直そうとしてまた力を入れ、その力でさらに疲れる。後半になるほど苦しくなるのは、この悪い巡り合わせが背景にあることが多いのです。
それに、この力みは、いいかげんに踊っているから出るわけではありません。むしろ「ちゃんと姿勢を保たなきゃ」という真面目さが、そのまま体の力みに変わっています。がんばっているのに疲れるというのは、とても自然なことだったわけです。土台から整えて、力を使いっぱなしにしない踊り方は、この巡り合わせそのものを起きにくくしてくれます。
だから、疲れにくくするために体力をつけようと考える前に、いま入れている力のうち、どれだけが本当に必要な力なのかを見直してみる値打ちがあります。使わなくてよかった力が減るだけで、同じ体でも、ずいぶん長く踊っていられるようになります。
整った姿勢は、力を「使い続けない」

ここで発想を変えてみます。姿勢は、力で保ち続けるものだと思っていませんか。実は、そうとは限りません。
体の重心が真ん中にすっと落ち着いていると、上体は少ない力で立っていられます。ぎゅっと踏ん張らなくても、土台のうえに自然とのっている状態です。この状態だと、力を「入れ続ける」必要がありません。使う力が減れば、そのぶん疲れにくくなります。
力で支える踊り方は、若いうちは体力で押し切れても、長く続けるほど負担が積み重なっていきます。一方、整いで立つ踊り方は、力に頼らないぶん、年齢を重ねても崩れにくいものです。だからこそ、年齢を重ねるほど、その差は表れやすくなります。楽に踊れることと、長く踊れることは、地続きなのです。
楽に踊れる感覚は、一度味わうと分かりやすい
「力を入れずに姿勢を保つ」と言われても、頭ではなかなかイメージしにくいかもしれません。ずっと力で頑張ってきた体にとっては、力を抜くことのほうが、むしろ難しく感じられるからです。
ただ、この「力を使い続けなくても立っていられる」感覚は、言葉で追いかけるより、一度体で味わってしまうほうが早く分かります。体がふっと軽くなって、同じ動きなのに疲れ方が違う。そういう体験をすると、「楽に踊る」がどういうことか、一気に腑に落ちます。頭で理解するより先に、体のほうが「これなら疲れないな」と教えてくれる。そんな順番です。
力に頼らず、疲れにくい体の使い方を実際に確かめられる体験会があります。もっと楽に、もっと長く踊りを楽しみたい方は、よければ一度のぞいてみてください。
楽に長く踊るための体の使い方を体験してみる

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