社交ダンス教室がおかしいと感じたら|先生選びより先に整えたい体の土台

社交ダンス教室がおかしいと感じたら|先生選びより先に整えたい体の土台 上達の考え方

社交ダンスの教室に何度通っても、同じことを言われる。先生の説明がよくわからない。雰囲気がちょっと合わない気がする——そういう気持ちが積もってくると、「この教室、おかしいのかな」「先生を変えたほうがいいのかな」と思い始めることがあります。

社交ダンスを楽しみたくて通い始めたのに、どこか消化不良な感じがする。そのモヤモヤは、おかしくありません。多くの方が一度は感じることです。

ただ、少し立ち止まって考えてみたいことがあります。先生や教室の問題を見直す前に、見落としやすいことが一つあるからです。

同じ指摘を繰り返されるとき、何が起きているか

同じ指摘を繰り返されるとき、何が起きているか

「姿勢を真っ直ぐに」「ホールドが崩れてる」「もっと力を抜いて」。

毎回同じことを言われると、だんだん「自分は向いていないのかも」「先生の言い方が悪いのかも」という気持ちになってきます。でも、そのどちらでもないことが多いのです。

同じ指摘が繰り返されるのは、立ち方や体重のかけ方の土台がまだ整っていないから、という場合がほとんどです。

土台というのは、姿勢でも筋力でもなく、日常のふつうの立ち方・体重のかけ方のこと。この土台がぐらついていると、どれだけ意識して練習しても、踊り出した瞬間に崩れてしまいます。先生がどんなに丁寧に説明しても、体がその通りに動かない状態が続きます。

先生を変えれば解決するかもしれません。でも立ち方の状態が整っていなければ、別の先生に変えても同じ指摘を受け続けることになる可能性があります。

「先生が合わない」と感じるパターンには種類がある

社交ダンス教室で「合わない」と感じる理由は、大きく分けて二種類あります。

ひとつは、教室・先生そのものの合う・合わないの問題です。競技志向が強すぎて楽しみたい人には合わない、指導が一方的で質問しにくい、雰囲気が居心地の悪さに感じられる——こういった場合は、教室や先生を変えることが本当に必要なこともあります。

もうひとつは、体の状態がまだ整っていないために「何を言われても体が変わらない」という状態から来るモヤモヤです。先生の言っている意味はなんとなくわかる。でも体がついてこない。そのギャップが積み重なって、「この先生の教え方が合わないのかも」という感覚に変わっていくことがあります。

どちらのパターンかを見分けるひとつのヒントは、「他の生徒さんは上達しているか」という点です。 同じ教室で他の方が少しずつ変わっているなら、教室そのものより体の使い方の問題である可能性が高い。逆に、教室全体の雰囲気が気になるなら、環境を変えることも選択肢になります。

先生選びより先に、自分の体の状態を確かめる

教室や先生を変える前に、一度試してみてほしいことがあります。難しい動きではなく、ただ「立ち上がるだけ」の動作です。

椅子に座った状態から、腕の力や反動を使わずにすっと立ち上がることができますか。立ち上がった後、両足の裏が均等に地面に触れている感覚はありますか。

この確認だけで、自分の体の現状が少しわかります。片側に体重が偏っていたり、立ち上がるときに肩がぎゅっと上がったりするなら、体の状態がまだ整っていないサインです。

これは特殊な体操ではありません。立ち上がる動作に体の使い方が凝縮されているので、シンプルに確かめることができます。

立ち方と体重のかけ方については、姿勢が力まずに整う立ち方で詳しく取り上げています。

教室の良し悪しより、自分の体の状態が先

教室や先生に不満を感じているとき、その感情は本物です。ただ、その不満の原因が「体の状態」から来ている場合、教室を変えても根本は変わりません。

「先生を何人変えても同じことを言われ続けた。体の使い方を見直したら、初めて指摘が減った」という声があります。先生が悪かったのではなく、体の状態が同じままだったから、どの先生も同じことを指摘するしかなかった、ということです。

逆に言えば、立ち方や体重のかけ方が整ってくると、先生の言葉が体に届くようになってきます。「真っ直ぐに」という指示が、形ではなく感覚としてわかってくる。そうなると同じ教室・同じ先生でも、急に指導が入ってくるようになることがあります。

力んで踊り続けることへの疲れ、感じていませんか

同じ指摘を何度も受けながら、意識を増やして、もっと頑張って——その繰り返しに疲れてきていたとしたら、その疲れは「頑張りが足りない」せいではありません。

体を力で動かし続けていると、レッスンが終わるたびにどっと疲れます。体だけでなく、気持ちも消耗してきます。「楽しみたくて始めたのに、なんで毎回こんなにしんどいんだろう」という気持ちになる方も少なくありません。

体の状態が整ってくると、同じ動きをしていても力の使い方が変わってきます。踊り終わった後の体の重さが違う、という感覚を持った方の話があります。力まずに踊れる状態になると、同じ時間のレッスンでも、体が持つようになってくるのです。

力みを取る感覚のつかみ方については、肩の力を抜く方法が入り口として参考になります。「力を抜こうとするほど固まる」理由と、そこから抜け出すきっかけについて書いています。

体の使い方を、実際に試せる場があります

記事で読んでいると「なんとなくわかるけど、実際にはどういう感覚なのか」がつかみにくいと思います。

この記事で書いてきた「立ち方・体重のかけ方を整える」という感覚を、実際に体で試せる場があります。社交ダンスの動きに入る前の段階として、自分の立ち方や体重のかけ方をその場で確かめてみることができます。頭で読んでいた話が、体の感覚として少し変わることがあります。

体の使い方を体験してみたい方へ

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