リード&フォローが上手くなる方法|合わない・力で引っ張るを解いていく

リード&フォローが上手くなる方法|合わない・力で引っ張るを解いていく 社交ダンスが上手くなる方法

リードとフォローがかみ合わず、パートナーと踊っていてなんとなくぎくしゃくしてしまう。先生から「引っ張らないで」「自分から動かないで」と言われたけれど、どうすればいいのか分からない。

そんなもどかしさを感じている方に向けて、リード&フォローの基本的な考え方をできるだけ丁寧に解説します。

リードとフォローって、そもそも何をすること?

リードとフォローって、そもそも何をすること?

リード&フォローというと、「引っ張る側と引っ張られる側」のようなイメージを持つ方も多いかもしれません。

でも実際は、そうではありません。

リード役がすることは、「行き先を体で示す」こと。力で相手を動かすのではなく、「こっちへ行きますよ」という意志を体の重心や動きで伝える、いわば「問いかけ」です。

フォロー役がすることは、その問いかけを感じ取って「自分の足で動く」こと。相手に引っ張られるのではなく、合図をキャッチしてから自分の判断で足を出す、「返答」です。

つまりリード&フォローとは、二人の対話なのです。

どちらかが一方的に従うのではなく、どちらかが命令してどちらかが受け身になるのでもない。問いかけと返答が交互に続く、そういうやり取りがダンスの中に流れています。

「合ってない」と感じるとき、この対話がうまく成立していないことが多いです。どこで詰まっているのかを一つずつ見ていきましょう。

つい力で引っ張ってしまう人へ

主にリード役の方に多い悩みです。

腕で相手を引いたり押したりしてしまうと、相手のバランスが崩れます。崩れたバランスを立て直すのに意識が向いてしまって、ダンスどころではなくなる。これが「動きが不自然になる」「合わない」の正体です。

リードに必要なのは腕の力ではなく、体重移動とボディ(胴体)の動きです。

自分が行きたい方向へ、まず重心を移す。すると体全体がそちらへ向かいます。その動きが相手に自然と伝わって、「あ、こっちへ行くんだな」と感じてもらえる。それがリードの本質です。

それともうひとつ、意外と見落とされがちなのが「次に何をするか、自分の中で決まっているか」です。どのステップへ行くかが曖昧なままだと、リードもぼんやりして相手に伝わりません。上手に伝える工夫の前に、まず自分が行き先を決めておくことが土台になります。

ここで大事なのが、ホールド(二人がつながる腕の形)の質です。

ホールドがゆるゆるだと、体重移動という微妙な変化が相手まで届きません。よく「ホールドは社交ダンスの命」と言われますが、これはホールドが情報の通り道だからです。腕に力を入れるというより、ゆるめずに一定の形を保つ、というイメージが近いです。

「引っ張ってしまう」という方は、腕ではなく重心から動き始める練習を意識してみてください。ただ、先に動かすのは意志と重心であって、足そのものを相手より先に運ぶわけではありません。足の着地はむしろフォロー役が先で、リード役はそれを見届けてから運ぶくらいがちょうどよいです。

実はリード役こそ「相手が動くのを待つ」意識が大切です。焦って自分の足を先に出すと、それが引っ張り・押しつけになってしまいます。合図は重心で早めに、足はゆったり、という組み合わせを意識してみてください。

相手の動きを待てない人へ

主にフォロー役の方に多い悩みです。

次の動きを先読みして、合図が来る前に自分から動いてしまう。すると相手のリードとぶつかってしまって、「あれ?」という感じで合わなくなります。

フォローのポイントは、「リードを感じてから、自分の足で動く」です。

ただし誤解してほしくないのは、「待つ」というのは止まって固まることではないということ。相手の動きを感じ取る準備ができている状態、アンテナを張っている状態です。ふわっと体を開いて、来た合図を受け取れるように構えている、そんなイメージです。

また、相手にぶら下がったり、体重を預けきったりするのも違います。フォロー役も、自分の軸でしっかり立っていることが大前提です。

自分の軸で立ちながら、相手の合図を待って応える。この二つが同時にできると、フォローが格段に安定してきます。

タイミングが合わない・息が合わない人へ

タイミングが合わないとき、原因は大きく二つあります。

一つは、二人が同じ音・同じカウントに乗れていないこと。音楽に合わせているつもりでも、相手とずれていると動きがかみ合いません。まず同じリズムに乗るという土台が必要です。

もう一つは、相手の体の動きや重さを感じ取れていないこと。腕だけで合わせようとすると、情報が少なすぎて遅れたり先走ったりします。視線でも通じ合えますし、体全体の動きのなかで感じるものがあります。

「なんか息が合わないな」というとき、一度音楽だけに耳を澄ませてみてください。二人が同じ拍に乗れているか確かめるだけで、すっとかみ合うことがあります。

リズムの取り方そのものが不安な方は、こちらも参考にしてみてください。 リズム(音取り)が上手くなる方法

二人で噛み合ってくる練習の入口

頭で理解できても、実際に踊ると上手くいかない。そういうことはよくあります。

一気に全部を意識するより、一つずつ確かめていくほうが着実です。

まず一人ずつ、自分の軸でしっかり立てているか確認します。足の裏で床をとらえて、体がぶれていないか。土台がないと、どんなに工夫しても相手には届きません。

次に、ホールドを一定に保つ練習をします。腕の形が崩れないように、二人でゆっくり立ったまま確かめ合うだけでも感覚がつかめます。

リード役は腕ではなく、重心を移すことで方向を示す練習。「腕は使わず、体の重さで相手に伝える」くらいの気持ちで試してみてください。合図は気持ち早めに、動き出す直前の小さな予備の動きで「これから動きますよ」と伝えるくらいでちょうどいいです。

フォロー役は合図が来てから足を出す練習。少し遅いくらいでちょうどいいです。リードの早めの合図と、フォローの少し遅めの返答。この二つがかみ合うと、二人のタイミングがそろってきます。

最後に、ゆっくりした基本ステップで「問いかけ→返答」の対話を確かめ合います。鏡の前で二人並んで動きを見ながら練習すると、自分たちの癖に気づきやすくなります。

急がなくていいです。ゆっくり確認しながら積み重ねていくと、ある瞬間にするりとかみ合う感覚が来ます。

「わかってるのに、なぜか力が入ってしまう」

理屈は分かった。でも踊り始めると、どうしても腕で引っ張ってしまう。合図を感じようとしても、うまく受け取れない。

そういう方は少なくありません。

意識が先に走っても、体がついてこない。そのギャップはよくあることで、技術の問題だけではないこともあります。

リードもフォローも、自分の体の立ち方や力みの状態が、相手への伝わり方に影響します。腕や手先で何とかしようとする前に、自分の体そのものの状態が変わると、相手との対話がスムーズになった、という方がいます。プロのダンサーも、技術だけでなく体の状態を日頃から整えています。

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